
最初に書きます。今回はなが~くなると思います(汗)
アレルギーに関して興味のある方はどうかお付き合いください。
今日はボンさんの身体の状態を診てもらう再検査の日でした。
悪かった
前回の検査の後、食物アレルギーの再検査を決意した私。
アレルギー検査の結果は8月の初旬に出ました。
(本当はこの時に一度記事をアップしたかったのですが、書く時間がありませんでした。
なので、今回は再検査の時の内容と一緒にアップします。)
その時の検査結果がこちら!(リンパ球反応検査)

(※クリックすると大きな画像をご覧いただけます)
中心が2年半前の結果で、その両サイドが今回の結果です。
アレルギー検査には、昔からある 『
アレルゲン特異的IgE検査』と、
2008年に新しくできた『
リンパ球反応検査』という種類があります。
(除去食療法など他の種類も有)
『
アレルゲン特異的IgE検査』はでわかるのはⅠ型の即時型。
(食べるとすぐに反応が出るのが即時型)
『
リンパ球反応検査』でわかるのはⅣ型の遅延型。
(食べてから反応が出るまで24~48時間ほど要するのが遅延型)
最初に検査をしてもらった先生は、アレルギーに関して長けた先生で、
現在のアレルギー事情なども詳しく教えてくれました。
素人なりにすごく簡潔にまとめると、
特異的IgE検査は
アトピー性皮膚疾患などの原因を究明するのには高い信頼度がありますが、
食物アレルギーに関しては信頼度は低いと言われてきたそうです。
でも、リンパ球反応検査ができてから、飛躍的に進歩したとおっしゃっていました。
リンパ球反応検査で出た検査結果に基づき、
食事療法をすることで体質が改善されるという結果が出ているそうです。
今回は省きますが、「貧血が下げ止まらなかったライ」も食物アレルギー検査で出た結果に
基づく食事の切り替えで貧血が治まり、更には他の数値も一気に回復しました。
その先生は、食物アレルギーの症例を学会等で発表されていますが、ライの症例も使われました。
話をボンさんのアレルギーに戻します。
図の中の
●●●などの●は、【交差反応】を示しています。
【交差反応】とは、簡潔にまとめると...同じ種類(仲間)を食べることで、
検査結果で陽性が出ていなくても、
アレルギー反応が出てしまう可能性があるということです。
この交差反応については、書き始めると長くなってしまうので
またの機会に改めて書き残したいと思っています。
この交差反応のこともあり、ボンさんが食べれる食材は限りなく、少なくなりました。
当然食べれるフードも皆無(当時)
この結果、2年半前の検査をした日から、陽性と要注意を除く、
卵黄・大豆・米・野菜・果物での試行錯誤の手作り食が始まりました。
ボンさんにとって、貴重なたんぱく源である大豆製品も
お豆腐・納豆・おから・きなこなど等、試してきましたが、
だんだん血液検査の結果も悪くなってきてしまいました。
一度改善傾向に向かったと喜んだのも束の間、
次の検査結果では数値が再び大きく下降してしまい、ものすごいショックを受けました。
実際問題として、犬にとってとっても大切なたんぱく源である、
動物性蛋白質を摂れないのが一番痛かったです。
食事内容の栄養改善をどれだけ重ねてきても結果は下降...
このままの状態だと確実にボンさんは弱ります。
実際、昔よりも弱ってきているように感じることもありました。
解決することができないまま、ただただ見ていくことしかできないのか。
一時はそこまで落ち込みました。
でも、もういちど踏ん張って、2年半の間の様々な経緯を思い出してみました。
先生に食物アレルギーの再検査を相談してみたところ、アレルゲンだった食材が、
除去しつづけたことで改善されることもあるとのことだったので、
今回アレルゲン再検査することにしました。(もう藁をもつかむ思いでした)
前回の記事を引用すると...
『ボンさんにとって、大豆や卵黄が新しいアレルゲンになってしまっている可能性もあるってことですよね?』
『以前出たアレルゲンを徹底的に排除して2年半、改善されている可能性はありますか?』この2つの質問に対する先生の答えは
【YES】でした。
そして今回、実際にアレルギー検査をした結果、
【YES】だったことが
改めて実証されました。
前回ものすごい高い数値が出ていた(サケ・ジャガイモ)は、
数値は低くなっているもののやはり反応が出てしまったので、引き続き除去していきます。
ずっと食べ続けていた「大豆・お米・卵黄」に関して、
今回は陽性反応が出てしまうと覚悟していましたが、
幸い「お米」のみで(大豆と卵黄)に関しては、
引き続き食べさせてあげられることにホッとしました。
今回のアレルギー再検査で何よりも...本当に何よりも嬉しかったことは、
ボンさんがお肉を食べれるようになり、動物性たんぱく質を摂取することができること!このことで、ボンさんの身体が良くなってくれるかもしれない...そう期待せずにはいられませんでした。
とはいえ、検査で陽性が出ていなくても実際食べさせてみると
アレルギー反応が出てしまうのが、アレルギーのやっかいな部分でもあります。
逆もしかり。
検査では陽性が出ていても、実際は食べても大丈夫な場合もあるとのこと。
でも、私はそれをボンさんに試してみる勇気はありません。
まずは今回検査で数値の一番低かった「豚肉」を試してみることにしました。
今までのご飯に少しずつお肉を増やしていったのですが、3日目に嘔吐...。
もしかしたら他の食材に反応を示したのかもしれませんが、
念のため「豚肉」は中止して「鶏肉」に切り替えました。
それから一ヵ月強...少しずつ切り替えてきた結果、鶏肉にアレルギー反応を見せることなく
たんぱく源の切り替えに成功しました。便の調子もきゅっと詰まった良い状態です。
そして今日、ボンさんの栄養状態を診る再検査の日を迎えることができました。
結果は...
ALB(アルブミン)2.8!!(前回は1.9)正常値
2.2-3.8なんと!素晴らしい数値を見ることができました♪
この数値を見たのは何年ぶりだろう(;_;)
更に、中性脂肪を表す TRIG(トリグリセライド)が
218㎎/dl だったのが、
今回は
56㎎/dl!! 正常値
10-100 こちらも改善しました♪
低たんぱく高脂肪 だったボンさんの体内は、
やっとやっと...正常な状態に戻ってくれました(泣)
嬉しかったけど、なんせずっと下げ止まらなかったボンさんのALB。
すぐには信じられない私は先生に「また下がる可能性もありますよね?」と質問(苦笑)
「たんぱく質が体内にきちんと吸収されて、
身体のなかを巡っているという結果だから大丈夫。もう安心していいですよ^^」
と嬉しい言葉をいただくことができました!
この言葉...ずっとずっと聞きたかった言葉です。
「鶏肉がボンさんに合っているということが分かったので、
今後は、お肉をローテーションしていきましょう。」ということになりました。
次のお肉は鹿肉を試してみます。
鶏肉→鹿肉に切り替えてから1か月後にまた再検査です。
ボンさんの場合、どのお肉が合っているのか調べていくのも時間がかかるけど、
そんなの私にとっては全然苦じゃありません。
だって...鶏肉が食べられるって分かっただけでも最高に嬉しいのですから(*^-^*)
実は母ちゃん、鶏肉をまとめて買ってしまったので、
切り替えは少し先になっちゃうと先生に告白(汗)
それでも大丈夫とのことでした。
次回は10月末か11月初旬になるかな?
ドキドキはするけれど、今日の検査結果のおかげで気持ち的にだいぶ軽くなりました。
ボンさんが重度の食物アレルギーだと発覚してから今日までの2年半...・食物アレルギー検査で陽性反応が出てしまった食物も、
徹底的に除去することで再び食べれるようになることがあるということ。
=再検査してみる価値は「ある」という大切なことを知ることができました。今までアレルギー検査で厳しい結果が出てしまった方、
これから先、アレルギー検査をすることがあって、その時の結果が思わしくなかった方、
とても悩まれることと思います。
でも、一つの経験談として、アレルゲンとなってしまった食材を徹底除去することで、
再び食べられる可能性もあるということを頭の片隅に覚えていてもらえたらと思います。
このことが、前を向くきっかけの一つになれれば幸いです。***
今回この結果を見ることができたのも、今の先生に出会えたから。
先生は忙しい中、トリオに対しても私に対してもまっすぐに向き合ってくれます。
私が相談すると、とことん付き合ってくれます。
そして、自分の考えを決して押し付けたりすることなく
トリオの家族である私の考えを汲み取ってくれた上で、どうすることが適切か教えてくれます。
だからこそ、今回食物アレルギーの再検査に踏み切ることもできました。
私が栄養学の勉強をはじめるのに背中を押してくれたのも先生です。
良い先生と出会うことができて本当に良かった。
今度病院に行った時に、あらためて「ありがとう」を伝えてこようと思います。

再検査&先生とのお話が終わって会計待ちの時、
『もう終わりましたよね? さぁ、帰りましょーう!!』と、
キラキラした笑顔のボンさん(笑)
昔の私はアレルギーって一度なったら治らないと思ってました。
更に、一度検査してアレルギーが出なかったら一生アレルギーとは縁がなく
過ごしていけると思っていました。
でも、ライとボンさんがアレルギーになって
色々勉強していく内に、色々なことを知ることができました。
この言葉の使い方は間違っているかもしれないけれど、
私にアレルギーに対して勉強し、色々と考えるきっかけを与えてくれた
ライとボンさんには感謝しなければいけないなって思っています。
きっとこの経験はこれからのトリオとの生活していく上でも
糧として残っていくと思います。
アレルゲンはだいぶ少なくなったものの、
ボンさんの手作り食は生涯続くでしょう。
食事について、もっともっと勉強するから、
だからボンさん、母ちゃんにつきあってね。